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伝統・文化

寒水の掛踊

岐阜県重要無形民俗文化財 国の選択民俗芸能

寒水の掛踊

寒水の掛踊 寒水の掛踊

掛踊(かけおどり)とは、寒水(かのみず)地区白山神社に古くから伝わる例祭で、毎年9月第2日曜とその前日に行われます。明治中頃までは、旧暦8月1日に奉納され 「八朔(はっさく)祭り」 とも呼ばれていました。地元男子のみで構成され役者は総勢130人。貴重な伝統行事として今に至るまでしっかりと守り継がれています。

8月お盆が過ぎると、慣例に依り保存会が主体となって役者割りを行い、その後毎夜稽古が始まります。9月初旬には区民総出で「花切り」と呼ばれる祭礼用具の準備が行われます。掛踊は約300年間踊り継がれており、神々へのご馳走として、世の平安・豊年万作を希うため、また旱の時は雨乞いの祈りを込めて奉納されるお祭りにあたり、同時に住民たちの心の和をあたため合う行事であります。

伝説によれば、掛踊は宝永6(1709)年、隣村の母袋(もたい)村から寒水に伝わったとされ、当時掛踊とともにあずかったという十一面観音や、神社建立の棟札も残っています。明治の末頃までは、毎年掛踊の日に母袋村から声自慢の人が数人、峠を越えて踊りに来ては社前で寒水の人たちと歌の掛け合いが行われ、いっしょに輪になって踊られていました。掛踊の名称は、この掛け合いによるものといわれています。

行列の順序と服装・持ち物

行列

行列

中桁から出発する行列

中桁から出発する行列

拝殿前での踊りの様子

拝殿前での踊りの様子

大奴・小奴に扮する男たち

大奴・小奴に扮する男たち

行列に参加する花笠と呼ばれる幼児たち

行列に参加する花笠と呼ばれる幼児たち

露払2人(かみしも)、祢宜(ねんぎ)、鍵取(かぎとり)、御供(おとも)、出花持(だしばなもち)2人、神幟持(かみのぼりもち)(享保17年の年号がある)、悪魔払(赤鬼、しゃぐま、軍配、槍)、薙刀(なぎなた)振(青鬼、軍配、薙刀)、音頭3人(美声の人)、おりだいこ折太鼓3人(白地に紺模様の半切り、しまのはかまをつける、二の腕までの白手甲、蝶をかたちどったかぶとをかぶる。紺たび、紙緒ぞうり、両手にばちを持つ。赤だすき、黄色の布で胸に太鼓をつけ、背に花を負う。花は長さ3.6メートルのけずり竹8本を平たく一列に並べ、たるを形どったおけにさす。この花をしないという。しないは紺紙で巻き、造花を百あまりこよりで結びつける)、鉦引(服装は折太鼓と同じ、ただし太鼓をつけずに真鍮の鉦を左手に持ち、右手には色紙で飾った木槌を持つ)、笛吹16人(鳥かぶと、かみしも)、ささらす 摺り16人(童子、女装、えんぶりささら、すり棒)、たうち田打16人(男子中学生、紺はんてん、白ももひき、紺きゃはん、紺たび、切り緒のわらじ、白だすき、その結びめに五色の布を亀の甲に組み、はしを下へたらす。白い手甲、はち巻きをする。はち巻きは白布を四つ折りにし、両耳を立てて下へたらす。柄の短いくわを持つ)、大黒舞2人(大黒のどうけ面、大黒ずきん、たつけばかまにわらぐつをはく。手に打手のこづち)、おおやっこ大奴8人、こやっこ小奴8人(顔にすみをぬり、目をくまどり、ひげをつける。なわの大鉢巻きと手にはやし棒)、ぢうたがしら地唄頭(美声の人)、踊子15人、花笠12人(男子小学生、女装、花笠をかぶる。花笠は五弁をあらわす梅の花形で、白地に赤でふちどり、花弁ごとに紋どころをつけ、頂上には12ヶ月に相当する造花をつける。1月まつ、2月うめ、3月さくら、4月ふじ、5月あやめ、6月ぼたん、7月はぎ、8月すすき、9月きく、10月もみじ、11月さざんか、12月きり)、おかめ舞2人(おかめの面とずきんをかぶる。鈴と扇子を持つ)、おおがさもち大傘持(くくり人形を約200個つけた傘ほこ鉾を持つ)、おどりのぼりもち踊幟持4人。

以上のほかに、各役に1人から4人の世話役がつくので役者は130人を超えます。

踊りの体系

この祭りが伝えられた当初のころは田代(島崎姓)と呼ばれる旧家から打ち出されておりましたが、現在は中桁(なかげた)(和田与平治様宅)から打ち出されます。公民館で衣装をつけた役者が中桁へ集まり、居間で拍子をそろえ、台所から出て、行列の順序に従って家の裏をまわって庭へはいります。笛の調べは、「しゃげり」「妙見拍子」「おかざき」「こしずめ」「十六拍子」「七つ拍子」「三つ拍子」の7種類があり、どの行列の場合もつづけて奏し、とぎれることはありません。

体系は、中央に折太鼓、鉦引の4人が向かい合って立ち、音頭がその前に一列に並んで地唄と相対し、それらの左右に諸役が並んで円陣を組みます。

はじめに唄頭と呼ばれる太鼓と鉦だけの拍子がしばらく続き、それが終わると中桁前の踊りがはじまります。音頭取りが出した歌を地唄が受けて、返す形でうたわれます。一節の歌をまず音頭取りが中途からうたい、はじめからうたい返し終わると地唄頭が1回うたい、地唄一同がさらに唱和します。この歌と拍子に合わせて諸役が一歩前進、一歩後退しながら手拍子を取り、順次つぎの歌に移っていくわけです。最後にしずめ歌があり、拍子の打ち上げが続いて中桁前の踊りは終わります。

このあと行列は神様道と称するせまい旧道を通って社前へ向かいます。やがて鳥居をくぐって本殿前を横切り、拝殿の庭を一周して円陣をつくり、お庭踊がはじめられます。

折太鼓、鉦引の4人は、四方に散開して歌に合わせて拍子を打ちながら、4人が中心に向かって、あるいは腰を折ってしないを地にしなわせ、あるいは左まわりに旋回しながら腰を折って、しないを低く地にしなわせて活発な踊りを続けます。

悪魔払いは、「十六拍子」になると行列の先頭で槍と軍配を大きく振って特殊な踊りをしながら薙刀振とともに見物人が円陣に入らないように整理する役目をします。田打は、「十六拍子、七つ拍子、三つ拍子」の際、腰を頭が地につくほど深く体を曲げ、短い柄のくわを地につけるように回りながら田畑を耕すしぐさで踊ります。ささらの子どもたちは、ささらを軽く打ち合わせながら拍子を揃えて踊ります。「お庭踊り」では、「しずめ歌」で一旦終わり、次に「拝殿前の踊り」が始まります。この踊りは、特に勇壮で折太鼓、鉦引の4人が唄に合わせながら体を深く折り曲げて舞い踊ります。このように「しない」を地面に振りかざせることで花を降り落としていきます。またこの花はお守りとされ、みんなが持ち帰り大切に飾られています。

掛踊の主役はこの折太鼓と鉦引の4人で、拍子方又は拍子打ともいい笛と歌の拍子とりでもあります。したがって踊りの所作も細かく、「しない」を背負って激しく体を折り曲げながら花をしなわせ、長い時間を踊りぬくとても重要で大変な役目にあたります。

掛踊の進行予定表(土・日曜日の両日とも同じ内容で行われます)

10:30頃
寒水公民館に集合
衣装着替え、化粧準備
12:00
各役者、中桁に集合
12:15
打ち出し
中桁内(15分)
中桁前の踊り ~ お庭踊(約40分)
13:30
白山神社に向けて行列出発
 
途中公民館前で休憩
14:30
白山神社到着 ~ 拝殿前で一踊り
 
境内で食事休憩
16:00頃 ~
拝殿前の踊り
17:00頃
終了

明宝の伝統・文化

寒水の掛踊

寒水の掛踊

掛踊(かけおどり)とは、寒水(かのみず)地区白山神社に古くから伝わる例祭で、毎年9月第2日曜とその前日に行われます。貴重な伝統行事として今に至るまでしっかりと守り継がれています。

白山神社例祭

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明宝では、毎秋7地区8つの神社で例祭が行われます。各白山神社ごとでそれぞれ地元住民の協力の下、伝統に基づいた大神楽や伊勢神楽が奉納され、次世代へと継承されています。

千葉家のいろり火

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明宝気良の千葉孫兵衛さん宅には、現在約790年も燃え続けているいろり火があります。この火種は、代々家長が責任を持って受け継いでおり、一度も消えることなく守り続けてきました。

名馬・磨墨

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歴史に名だたる宇治川の先陣争いに梶原源太景季が乗った名馬「磨墨」は、古来わが明宝気良の産と語り伝えられています。

磨墨太鼓

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「磨墨」の名にちなんだ顕彰活動の中でもこの太鼓は代表的なもので、昭和62年に創作、結成され全国的規模で交流活動をしています。

郡上市指定天然記念物 耳柿

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へたの部分に耳のようなものが付いた珍しい山柿。大きくなっても片手に乗る程の小ぶりな柿です。

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